マルチキャスト
クラスDのIPアドレスはマルチキャスト・グループを指定するのに使われている。
[TCP/IPの章]
IP Multicast -> Ethernet Multicast
Ethernet アドレスの Vendor Code
には、00005E U.S. Department of Defense (IANA)が登録されている。
IANA は Internet Assigned Numbers Authorityである。IANA はこのアドレスブロックの
半分をEthernet Multicast Addressに割り当てている。また、マルチキャストアドレスを
指定する Ethernet アドレスの最初のバイトは01と決められているため、IPマルチキャスト
に対応するEthernetアドレスは 01:00:5e:00:00:00 から 01:00:5e:7f:ff:ff までの
範囲となる。
クラスD IPアドレスの下位23ビットをEthernet マルチキャストアドレスの下位23ビットに一致
させる。このマッピングは一意ではないので、上位の層へパケットを渡す際にはフィルタリング処理が
必要となる。
ルータ間のマルチキャストパケット転送
IGMP:Internet Group Management Protocol
(RFC1112)
IPプロトコル番号=2
0 | 1 | 2 | 3 |
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
0 | 1 |
IGMP version (1) |
IGMP type (1〜2) |
(未使用) |
Check Sum |
32bitグループ・アドレス |
- Type=1
- マルチキャストルータからの照会
グループアドレスは全て0
IP宛先アドレスは 224.0.0.1
- Type=2
- ホストからの応答またはレポート
ホストのプロセスが参加しているマルチキャストグループのIPアドレス
を入れて応答またはレポートする。
IGMPレポート及び照会
- ホスト上のプロセスがグループに参加すると、ホストはIGMPレポートを送る。
既に参加している同じグループ(の別のポート)を開いた時には送らない。
- ホスト上のプロセスがグループから離脱したときには、レポートは送らない。
グループから離脱していることの確認はルータからの照会に応答しないこと
でおこなう。
- ルータは各ホストがグループに所属するプロセスを持っているかどうかを
確認するために、定期的にIGMP照会を送る。
- IGMP照会を受け取ったホストは、少なくとも一つ以上のプロセスが所属する
グループ毎に一つのIGMPレポートを応答する。
DVMRP Distant Vector Multicast Routing Protocol
RFC1075
DVMRP は IGMP のフレームに Type=3、 未使用の8-15(8bit)でSub-typeを入れる。
MBONE Multicast Backbone
Pruning, TTLとScopeによる伝達範囲の制御