ネットワークの層
コンピュータ間の通信手順(プロトコル)には様々のものがあり、
相互に互換性が無いことが多い。
このため、
- 異機種コンピュータ間の通信が困難
- 高度なマン・マシンインターフェースへの対応が高価
- 多様な業務処理の共存や資源の共用が難航
- 複数通信網やネットワークの効率的利用に限界がある
そこで、相互接続のためのプロトコルの標準化をはかる。
そのためのネットワークのモデル化
OSI参照モデル
CCITT(国際電信電話諮問委員会)やISO(国際標準化機構;International Organization
for Standadization) で標準化作業 = Open Systems Interconnection (OSI)
- 第7層アプリケーション層
- トランザクション処理・ファイル転送・MHS(メール・X.400)・データベースアクセス
仮想端末・オフィス文書交換・・・
- 第6層プレゼンテーション層
- データの符号化、フォーマットなど表示形式に関するもの
- 第5層セッション層
- データの送受信の制御、同期の制御を行う
- 第4層トランスポート層
- 物理的なネットワークの差異を吸収し、セッション間のデータを透過的に伝送する
- 第3層ネットワーク層
- 通信網の経路制御などをおこなう。(X.25 のパケット制御手順など)
- 第2層データリンク層
- 2つの隣接するシステム間の通信を行い、伝送の誤り制御など
- 第1層物理層
- 電気的特性・モデムなどの規定と物理的接続の制御
OSIモデルで表したデータ中継の例
インターネットプロトコルの場合
- アプリケーション層
- Telnet, FTP (File Transfer Protocol), 電子メール (SMTP Simple Mail Transfer Protocol) など
- トランスポート層
- TCP (Transmission Control Protocol), UDP (User Datagram Protocol)
- ネットワーク層
- IP (Internet Protocol), ICMP (Internet Control Message Protocol), IGMP (Internet Group Management Protocol)
- リンク層
- デバイスドライバ、インターフェースカード(ボード)
イーサネット上の2台のホストが FTP を実行している場合
ルータで結ばれたイーサネットとFDDIにまたがった2台のホスト間でFTPを実行している場合